化学兵器と核兵器の違い

-　詳しい解説　-

化学兵器とは、ターゲットの生物に対して毒性のガスや化学物質で健康被害をもたらす兵器の事である。核兵器の様に大爆発を起こす訳ではなく、生物にのみ有害で建物等は破壊しない。開発は比較的安価で容易に出来てしまう。戦争で用いる際は、天候等に影響を受けやすく、風向き等によっては自軍にも被害が出る場合もある。即効性があるものと、遅効性のものがあるが、どちらにせよ生物に与える被害は甚大なもので、死ぬより辛い苦しみを味わい続ける事になったり、出産する子供に奇形が出る等の被害が発生する。割と簡単に持ち運びが出来る為、それが逆に恐ろしい。

核兵器とは、核分裂をする時に発生する強力なエネルギーを破壊目的で利用する兵器の事である。化学兵器とは違って開発に莫大な費用と技術力が必要となる。また、生物への被害はもちろん、投下された土地は建物等が破壊され、放射能によって汚染されてしまう。現在所有している国の数こそ少なく、実際に使用する為というよりは、「核を持っている国に対してよからぬ事をすれば、どういった仕返しが来るか分かっているな？」という牽制的な意味合いが大きい。しかし実際に使ってしまいそうな危険な国も実験を重ねており、地球的規模で危険な状態である事には変わりない。