インフルエンザとSARSの違い

-　詳しい解説　-

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによって発症する急性感染症の事で、毎年冬頃に流行するが、ワクチンが存在する。主な症状は３８°以上の発熱や倦怠感、筋肉痛、関節痛、咽頭痛、鼻水の他、下痢や腹痛等を伴う場合もある。風邪の症状に似ているが、重い症状が急に現れるのが特徴。Ａ型、Ｂ型、Ｃ型とウイルスに型があり、一時期に二種以上のインフルエンザにかかってしまう不運な人も存在する。抗ウイルス薬であるタミフルやリレンザ等があるが、子供が服用して副作用でおかしな行動をとる等の事例があった。潜伏期間は１〜３日で、快癒するまで一週間程かかり、発症した初期が一番感染力が強いとされる。

ＳＡＲＳとは、ＳＡＲＳコロナウイルスによって発症する感染症の事で、ワクチンは無い。症状はインフルエンザと非常に似ている為、それだけでどちらなのか判断する事は難しい。潜伏期間は２〜１０日程で、快癒するまでは最低でも２週間以上かかるとみられる。発病後２週目に咳等の症状が悪化し感染力が増すのが特徴である。的確な治療法や予防法が不明な為、感染が確認されれば隔離する事になる。