あせもと乳児湿疹の違い

-　詳しい解説　-

あせもとは、汗疹性湿疹の事である。汗をかく事によって、汗から出た老廃物や皮脂等が汗腺の出口を一部塞いでしまい、その後の汗が十分に出口から排出されずに表皮内に残ってしまう事でブツブツ状の湿疹になってしまう。あかみやかゆみを伴い、かきむしると悪化してしまう為、治療も大切だが、まず第一に予防こそが大切とされる。汗をかきやすい背中や、関節の内側に出来る事が多い。

乳児湿疹とは、乳児に見られるあせもや脂漏性湿疹、ニキビ、アレルギーによる肌トラブルの総称である。その為、同じ「あせも」であっても、大人のそれには用いない呼び方になる。主に脂漏性湿疹の事を指す場合が多く、肌に赤みのある小さいブツブツが多数出来たり、頭皮に黄色っぽいカサブタがいくつも出来る。刺激の少ない泡でやさしく洗い、丁寧に流してやれば成長と共に自然とよくなる事が多い。汗だけが原因ではなく、生まれ持った体質等に由来する事もある為、安易に自己判断は良くない。

赤ちゃんの肌はぷりぷりで美しい物という思い込みがあると、肌トラブルを抱える赤ちゃんを見てその母親を責める人は意外と多い。一番心を痛めているのは母親で、手を尽くしても出る時は出るのが乳児湿疹。絶対に責めたり、「かわいそう」等と言ってはいけない。