モンテネグロの国旗の意味・由来
赤い旗にかっこいい紋章がついているね。赤地の旗は、オスマン帝国の戦いのときに使われていたものに由来しているんだ。中央のかっこいい紋章は、モンテネグロの国章さ。近代のモンテネグロ王国の紋章がもとになっているぞ。頭が2つあるワシ、「双頭のワシ」は、東ローマ帝国のシンボルで、胸のところにある青い盾の中には、「聖マルコのライオン」が描かれているよ。聖マルコのライオンは、ベネチア共和国のシンボルなんだ。1797年まで、モンテネグロの都市がベネチア共和国に属していたことによるものだよ。ワシの頭上に王冠がついているけれど、この国は王制ではなくて共和制なんだ。王国の歴史は大事なものだ、という人々の意志の表れではないか、と言われているぞ。ワシの足は、王笏(おうしゃく)と宝珠(ほうじゅ)をつかんでいるよ。国家連合セルビア・モンテネグロが成立した次の年に、この国旗をつくって、セルビアと分離したあとも、モンテネグロがそのまま国旗を使っているんだ。