セルビアの国旗の意味・由来
大きな冠と、頭が2つある鳥が目立っているね。この紋章は国章の一部分でもあるんだ。頭が2つある白い鳥、これは「双頭の鷲(そうとうのわし)」で、この土地に大きな影響を及ぼした東ローマ帝国のシンボルなんだよ。中世セルビア王国をつくった、ネマニッチ朝の紋章に基づいているのさ。ワシの足元のマークは、「フルール・ド・リス」と言って、王家を表すマークだよ。王冠も王家を表すものだけど、現在、セルビアは共和国で、王制ではないんだ。王国だった頃の国章をそのまま復活したから、王冠やフルール・ド・リスが残っているんだって。ワシの胸のあたりの図柄は、「セルビア十字」というよ。12世紀から使われていて、ビザンチン帝国のシンボルだったものさ。背景の3色は、「汎(はん)スラブ色」といって、ロシア国旗を参考にしたものなんだ。配色は、ロシアとは上下が逆になっているよ。青は明るい空、白は光、赤は民族の血を意味しているぞ。