スロバキアの国旗の意味・由来
白・青・赤の3色は「汎(はん)スラブ色」と呼ばれていて、東欧のスラブ諸国でよく使われる配色だよ。汎スラブ色はロシアの旗がもとになっているけど、スロバキアでは、大モラビア国だった頃から同じような配色が使われていた、とされているぞ。初めは、シンプルな3色の旗だったんだけど、そのままではロシア国旗とまったく同じデザインになってしまうことから、国章が追加されたんだ。盾の形をした部分が国章だよ。長い間支配されていた、ハンガリーの伝統的なデザインである「緑の丘に立つ白い二重十字」の丘の色を青にしたものがもとになっているよ。この3つの丘は、タトラ山、ファト山、マートラ山を表していて、山が多いスロバキアの地形を象徴しているんだ。白い二重十字は、「ロレーヌ十字」といって、モラビア地方(現在はチェコ)にキリスト教を布教した、聖キュリロスと聖メトディオスの兄弟がもたらした、と伝えられているんだって。