エリトリアの国旗の意味・由来
アフリカの中でも珍しく欧米からではなく同じアフリカの同胞から独立したエリトリアの国旗には、平和への想いがあふれている。何といっても目に留まるのはオリーブのリースだ。オリーブと言えば旧約聖書の創世記8:11の逸話が有名だな。神の裁きの象徴である大洪水のあと、生き延びたノアが放った一羽のハトがオリーブの枝をくわえてきたことから、その災厄が終焉したことを知ったらしい・・・と昔話が長くなったが、ともかくそれ以来オリーブと言えば平和の象徴だ。そのオリーブの背景にあるのは、独立を勝ち取った先人たちの血を表す赤だが、右に向けて面積が狭くなっているのは、未来に向けてこうした流血の事態がなくなってほしいという切なる願いらしい。逆に上下を挟む緑と青は拡大しているが、アフリカの豊かな大地と紅海が産出的になっていくことを願っているのだろうな。