レバノンの国旗の意味・由来
イスラムとキリスト教の交わる国レバノンには、中東の他の国とは少し趣きが違うデザインを旗に採用している。まず目を引くのは中央にそびえたつ杉の木だが、旧約聖書の詩編の中にも「義なる者が・・・レバノンの杉のように大きく育つ」という記述があるくらい、この地のシンボルだ。もちろんキリスト教の影響があるからこそ国旗の中にレバノン杉が取り込まれたんだろうな。ただ、国旗全体としては国民の調和を願う想いが透けて見える。杉の背景の白は山を覆う雪のイメージだが、同時に平和のシンボルでもある。キリスト教寄りに見せないように考えているんだろうな。上下を挟む赤は他国同様先人たちが建国のために流した血を表しているようだが、この3色のコントラストはなかなかさわやかなイメージを抱かせるな。でもよく考えると、クリスマスカラーだから、どことなくキリスト教寄りの国旗と言えるかもな。