侵食と浸食の違い

侵食と浸食の違い

侵食と浸食の違い

- 概要 -

侵食とは、他の領域を侵し、蝕むことである。岩などが自然の影響などで削られることである。浸食とは、同じ意味で用いられるが、学術的には「侵食」が正しい表記とされている。

- 詳しい解説 -

侵食とは、岩や地形を、風や水の流れなど自然の力が長い年月をかけて加わり、形成されることをいう。例えば、アメリカのグランドキャニオンなどは、侵食によってできた地形として有名である。また、言葉の意味として、「侵す」という語の「侵」と、「蝕む」の「蝕」が合わさって、「侵蝕(侵食)」という語を形成しており、侵し蝕む様子を表している。その為、前述の使用例だけではなく、この意味が当てはまる状況に対して用いられる。

浸食とは、侵食と同じように、自然の力で地形が形成されることに対して用いられる。風によって地形が形成されることを、風食と呼ぶことがあり、同じような考え方で、雨や川の流れなど水の影響で地形が形成された物が比較的多い為、さんずいの「浸」が「侵食」の「侵」に変わって用いられている。しかし、全てが雨や川など水の力によって地形が形成されるわけではない為、学術的には、「侵食」もしくは「侵蝕」を用いるのが正しいとされている。