業務と公務の違い

業務と公務の違い

業務と公務の違い

- 概要 -

業務とは、日常的に行われる職務上の行いのことである。公務とは、国家や公共団体が行っている仕事、そこで働く公務員の日常的な職務のことである。

- 詳しい解説 -

「業務」と「公務」の一般的な違いは、概要で述べた通りであるが、この二語が比べられる場合、「業務妨害」と「公務執行妨害」で用いられる。

まず、「業務妨害」であるが「威力業務妨害」と「偽計業務妨害」という業務妨害があり、ここで用いられている「業務」という語は、働くや営業などの意味を持つ「業務」という意味ではなく、社会生活の中で行っている一般的な生活のことを指している為、お店など営業を行っている人々に対しての行為でなくとも、人々の一般的な生活を脅かした場合、この「業務妨害」の罪に問われることがある。

「威力」と「偽計」の違いであるが、大筋としては直接的な方法で妨害した場合「威力業務妨害」間接的に影響を及ぼした場合「偽計業務妨害」とされることが多い。偽計業務妨害は刑法第233条、威力業務妨害は刑法第234条、共に3年以下の懲役、または50万円以下の罰金である。

次に「公務執行妨害」は、「公務員が職務を執行するに当たり,これに対して暴行または脅迫を加えた者は,3年以下の懲役もしくは禁錮または50万円以下の罰金に処する。」と刑法95条で定められており、職務を執行する公務員に対して暴行や脅迫により妨害を加える罪である。