慣性と惰性の違い

慣性と惰性の違い

慣性と惰性の違い

- 概要 -

慣性とは、物体が外的な力を加えられない限り、同じ運動を続けようとする状態のことである。惰性とは、今までの動きや行動を、行い続けることである。

- 詳しい解説 -

慣性とは、物体が外的な力を加えられない限り、同じ運動を続けようとする状態のことである。電車が発進した時に、体が後ろに引っ張られるように動いてしまうのは、今までいた場所に居続けようという慣性が働いているからである。逆に電車が停車した時に、体が前に引っ張られるように動いてしまうのは、今まで前方方向に動いていた運動を続けようとする、同じく慣性が働いているからである。
惰性とは、今までの動きや行動を、行い続けることである。その為「慣性」と同じように使われることもあるが、「慣性」よりも感覚的なものである。また、動き続けようとする「慣性」を「惰性」と表現することはあるが、停止し続けようとする「慣性」のことを「惰性」とはいわない。

実際の動きだけでなく、「仕事を惰性で行う」「惰性で付き合い続ける」など、実生活において、同じような行動を続けてしまい、算出的、建設的ではない状況を指す場合も用いる。