核分裂と崩壊の違い

核分裂と崩壊の違い

核分裂と崩壊の違い

- 概要 -

核分裂とは、一つだった核が分裂し、二つ、もしくはそれ以上の核になることである。崩壊とは、不安定な素粒子や核が、分裂し、別の素粒子や核になってしまうことである。

- 詳しい解説 -

核分裂とは、一つだった核が分裂し、二つ、もしくはそれ以上の核になることである。この分裂の際、非常に大きなエネルギーが発生する。原子爆弾や原子力発電は、ウランやプルトニウムの原子の核分裂を起こし、その際の生じる、エネルギーを利用している。基本的に、核分裂は多発的であり、コントロールすることが可能である。

崩壊とは、一般的には、壊れてしまうこと、崩れてしまうことを指すが、専門的な分野では、核崩壊などど言われ、不安定な核が分裂し別の核になってしまうことをいう。核分裂と違い、崩壊は自発的であり、コントロールすることは難しい。

その為、東日本大震災の際、地震と津波の影響で、福島第一原子力発電所では、コントロールしている「核分裂」は止めたものの、熱により自発的に「崩壊」が続くという事態が生じた。