横領と背任の違い

横領と背任の違い

横領と背任の違い

- 概要 -

横領とは、自分のものではない物やお金を、自分のもののように、着服したり、捨ててしまったりすることである。背任とは、自分のものではない物やお金を、適切に扱う責務を果たさないことである。

- 詳しい解説 -

横領とは、自分のものではない物やお金、また、取り扱いに関して委託を受けた物やお金を、委託内容に背き、権限がない行為、取り扱いをすることである。自分のものにしてしまったり、捨ててしまったりすることは横領にあたる。日本の法律では、委託物横領、業務上横領、遺失物横領の横領罪がある。


背任とは、自分のものではないものやお金、また、取り扱いに関して委託を受けた物やお金を、委託内容に背いて扱い不利益を被らせることをいう。

日本には、背任罪も存在する。例えば、融資の仕事を行う銀行員(銀行から融資の仕事を委託されていると言える)が、融資すべきではない状況の得意先などに融資を行い、結果倒産し回収ができなくなった時などは背任罪に当たる場合がある。横領罪は背任罪の上に成り立っていると言われており、まず、背任罪に当たるか、更に横領罪に当たるか判断されると言われている。